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旅のさすらい熊

春うららかな今日この頃

ワタクシ引っ越しをしたのでゴザイマス。

 

前の住処は家賃2万/月のボロ屋敷でしたが

1年間は12か月もアリマシテ

 

塵も積もればマウンテン

バカにできないものなのです。

 

サテサテ・・・

新しい住みかというのはある洞穴なのでございまして

ワタクシ6畳もないほどのその穴に家具運びましたところ

これまたナカナカ乙なものでした

 

 

ある日のことです

晩御飯の山菜を採って我が家に帰ると

布団がひとりでに上下しているではありませんか!

「ナニヤツ!」

ワタクシが布団をめくると

かわいらしい子熊サンがおりました

 

ヒョェェェー!熊でヤンス‼びっくり仰天

ワタクシ、お尻餅をペッタンしてしまいました

 

「おっとシツレイ、寝てしまったでござる。ここはアナタの住処だったのでござるか…」

子熊サンがむくりと起きて言いました

(語尾がござるとは、江戸時代の熊じゃあないのだから…おかしな熊だ)

ワタクシ語尾を指摘したいのをぐっとこらえました

コンナ話があります、いつもは穏やかな熊さんが寝起きに「~だぽ」っという語尾を指摘されたところ大変お怒りになられ村を3ツ喰い荒らしたとか…ならないとか…

 

とにかく!寝起きの熊に語尾の話題はご法度なのです!

 

子熊サンは言いました

「オイラは旅のさすらい熊、休憩しようと入った穴にはふかふか布団これは神の思し召し、と思ったが勘違いのようだ、これにてオイラはオサラバするでござる」 

 

「そうしてくれ、布団がハチミツ臭くなったらたまらんわい!」

 

ワタクシがそう言い終わるがいなやピッシャーン‼と雷が轟、タライをひっくり返したような大雨が降り出しました

 

流石にワタクシも鬼ではないので(証拠にほら、パンティーは水玉トランクスでございます、トラ柄ではありません)

「…雨が止むまでここにいるかい?」

と聞くと、小熊さんはニコニコと

「ありがとうございます」

と言いました

 

結局、一緒に夜を越すことになりました

 

ピッシャーン‼雷雨は止みません

小熊さんは言います

「雷様はおへそが大好物で雷の日に収穫して、佃煮似して食べるそうです

オイラは毛むくじゃらなので平気だがあなたは危ないでござる」

 

なんてことだ、おヘソがないお腹など味気がなさすぎるではないか!

 

ワタクシ慌てて墨をすりお腹にダミーのおヘソを沢山描きました

 

これで雷様もどれがホンモノかわかるまい!

 

すると小熊さんはペカペカと笑い始めました

「ハハハ、おかしな人だ」

 

「キサマ、もしや騙したな!」

 

「まさか信じるとは思いませんでした」

 

 

小熊さんのお話は大変タメになりました

ここに引っ越して数日だと言うと山の厳しさを教えてくれました

まだ冬を越したことのないワタクシは山で暮らすことを甘く考えていたかも知れません

少し不安になり

「ワタクシこのままここで暮らしていけるでしょうか?」

というと

「オイラが先生になってあげましょうか?その代わり一緒に布団に入れてほしいでござる」

といいます

 

「う~ん、イイヨォ‼」

 

こうして小熊さんとの共同生活が始まったのでした

 

今年の冬、冬眠するのが楽しみです

 

 

 

 

 

以上がエイプリルフールでつきたかった嘘です。